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日本フランス語学会第319回例会

日時: 2018年4月21日(土) 15:00-18:00
会場: 早稲田大学文学学術院 (戸山キャンパス) 33号館16階第10会議室

(1) 梶原 久梨子 (関西学院大学大学院)
「continuer à Inf.とcontinuer de Inf.の競合」

司会: 酒井 智宏 (早稲田大学)
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(1) 梶原 久梨子 (関西学院大学大学院)「continuer à Inf.とcontinuer de Inf.の競合」

事行の展開には開始・続行・終了など、いくつかの段階を認めることができる。本研究では、事行の展開を表すcommencer, continuer, finirなどをアスペクト動詞と呼ぶ。事行が続行の段階にあることを表すアスペクト動詞continuerは、à Inf.を従えることもあればde Inf.を従えることもある。

(01) Le niveau de la Seine continue à monter dans la traverse de Paris (Le Monde, 1968/1/18)
(02) Les eaux de la plupart des fleuves français ont continué de monter dans la journée de mardi.  (Le Monde, 1970/2/26)

continuer à Inf.とcontinuer de Inf.の使い分けについて、例えば朝倉(2002)には、「à,deに意味の区別はなく、選択は筆者の好みによる。」とある。しかし、àとdeは異なる性質をもつ前置詞であるはずなのに、本当にà Inf.とde Inf.のあいだに意味の区別はないのだろうか。
本発表では、先行研究としてCadiot (1997)とFraczak (2003, 2009)を主に取り上げて考察する。
Cadiot (1997)は動詞一般について、Inf.を事行主体の側から捉えるとà Inf.が選択され、Inf.が事行主体と事行に対し中立的に捉えられるとde Inf.が選択されると述べる。またFraczak (2003, 2009)は、continuer à Inf.とcontinuer de Inf.について、à Inf.が有標の形式であり、事行の続行に葛藤が伴う場合やpolémiqueな文脈でà Inf.が選択されると述べる。
これらの先行研究を踏まえ、本発表ではまず事行続行の評価の重要性について実例を基に検討する。そして仮説を提案し、人称や時制の観点から仮説の妥当性を検証し、continuer à Inf.とcontinuer de Inf.の使い分けの要因を明らかにすることを目指す。
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