お ぼ え が き

まえの記事 つぎの記事
日本フランス語学会第305回例会

日時: 2016年4月23日(土) 15:00-18:00
会場: 早稲田大学文学学術院 (戸山キャンパス) 33号館16階第10会議室

(1) 松田 里沙 (筑波大学大学院)

「SMSメッセージに現れるフランス語の文体的特徴」

司会: 酒井 智宏 (早稲田大学)
—————————————————————————————————————————
(1) 松田 里沙 (筑波大学大学院)「SMSメッセージに現れるフランス語の文体的特徴」

この発表は、インターネットを介したコミュニケーションの場でやり取りされるメッセージについて語レベルと文レベルの二つの観点から分析し、その文体的特徴を明らかにすることを目的とする。今回はコーパスとして、数あるコミュニケーション媒体の中でも主にSMS (Short Message Service) のメッセージを用いる。SMSは送信者・受信者による一対一の同時的なコミュニケーションが取られる。
 まずSMSで観察される語の簡略化や省略現象について、(ⅰ) 発音と関係なく縮約、縮減されるもの、(ⅱ) 発音に準じて変形され、簡略化されるもの、(ⅲ) 文法形態素の脱落の3つに分類した。またその分類ごとの出現傾向を分析することによって、略語化が起こる要因は語句の長さだけではなく、その語を使用している状況に関係していることを説明する。
 次にメッセージを構成する文(または非動詞文)の構造の傾向を見る。従来のSMSに関する研究では、上記したような語の変形や省略に関する研究が大半を占め、統語的構造には注目されてこなかった。しかしSMSはその媒体の持つ「同時性」という特徴から、文法的に複雑さが少なく話し言葉との類似が観察される。
 最後にSMSにおける語と文の各特徴をもとに、他のコミュニケーション媒体との比較を行う。今回は一対多数のコミュニケーションが取れるものとしてインターネットフォーラムを扱い、発信者による受信者の捉え方が文体の変化に影響していることを考察する。
—————————————————————————————————————————
*早稲田大学文学学術院 (戸山キャンパス) へのアクセス
http://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
*学会ホームページ
http://www.sjlf.org/
*日本フランス語学会事務局
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院 酒井智宏研究室内 日本フランス語学会