お ぼ え が き

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 マスコミを制御室に呼びあつめて、テレヴィカメラもまわっているなかで、にぎにぎしく「順調な再稼働」を宣伝する機会だったはずの高浜原発4号機。
 送電開始の操作をすると同時に警報音がなりひびき、テレヴィ的には劇的な絵がとれたことになるが、はからずも、「電力会社には原発を扱う能力がない」、「再稼働は危険である」ということが明らかになった。

 http://mainichi.jp/articles/20160301/k00/00m/040/139000c からの引用:
高浜原発
トラブルに地元に不安 再稼働直後の緊急停止


毎日新聞2016年3月1日 00時21分(最終更新 3月1日 13時49分)

 再稼働したばかりの関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)で29日午後、原子炉が緊急停止するトラブルが起きた。4号機は再稼働前に1次系冷却水が漏れるトラブルも発生したばかり。地元の人たちからは、相次ぐトラブルに心配や不安、怒りの声が上がった。

 この日は午後2時から送電開始が予定されており、トラブルは開始直後だった。「投入します」。中央制御室の運転員がこう告げて、送電開始のレバーをひねった瞬間、「ファンファンファン」という甲高い警報音が鳴り響き、警報盤のランプが点滅した。運転員らは原子炉の状態を示す計器の確認作業などに追われ、「トリップ(自動停止)確認して」「異常なし」などの声が制御室に交錯。緊迫した雰囲気に包まれた。

 同原発の地元・高浜町で脱原発を訴える「ふるさとを守る高浜・おおいの会」の東山幸弘代表は「関電の発表が事実とすれば、通常の火力発電所と同じ操作で起きたトラブルで、これまで何を点検してきたのかと思う。別の原因があるのではないか」と憤る。「考えられない大事故につながる事故の芽だ。やはり再稼働は認められない」と語気を強めた。

 目の前に高浜原発3、4号機が見える高浜町音海(おとみ)地区の70代女性は「事故があったら、えらいことになる原発やのに、トラブル続き。国も関電も無責任な感じがする」。50代男性は「停止中の4年7カ月、きちんと点検していたのか不安だ」と苦言を呈した。同地区のアルバイト、浜野秀子さん(44)は「高浜原発でアルバイトをしていますが、とにかく事故のないようにと、お願いするだけです」と不安を漏らした。

 福井県原子力安全対策課によると、同県の杉本達治副知事は29日夕、高浜原発内の豊松秀己副社長とテレビ会議システムで会談。「高浜4号機でトラブルが続いていることは県として大変遺憾に思う。安全を最優先した上で、速やかに原因を究明すると共に、再発防止策をまとめ報告願いたい」とし、県民への迅速な情報公開も求めた。

 これに対して豊松副社長は「調査結果は速やかに県に報告する。もう一度気を引き締めて点検したい」と応じたという。

 高浜町の野瀬豊町長も「早急に原因究明を行うとともに、適切な対応をお願いしたい。今後とも安全を最優先とした慎重かつ丁寧な運転に努めていただくようあらためてお願いする」とのコメントを発表した。